めんたい子のイタリア狂想曲

イタリアを狂おしく想うめんたい子が、旅やグルメ、カルチャーなどイタリー情報をお届け。

深夜便の悲劇を乗り越えたイタリア人の驚異のリカバリー能力

今日イタリアへ帰るイタリア人がいて、

オンラインチェックインを手伝っていた。

 

 

ログインすると、

なぜかフライトがキャンセルになっていた。

 

 

遅延なのか欠航なのか、

はたまたローマの空港がまたストライキとか

なんとかで問題がおきているのか、

直前すぎるキャンセルに

勘弁してくれよイタリア… と思いながら

航空会社のエアラインに代理で電話をした。

 

 

「あのオンラインチェックインしようと思ったら

フライトがキャンセルになってて…どうしたらいいですか?」

 

 

「確認いたします、少々お待ちくださいませ。」

 

 

・・・

 

 

「お客様、

 

 

 

「はい?」

 

 

 

 

「出発時刻がすでに過ぎております。

 出発は本日0時30分です」

 

 

「は!?」

 

 

5日深夜0時30分でございます」

 

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「ウソ!?!?

 ちょちょちょっと!!過ぎてるってよ!!!」

 

 

通話がつながったままめんたい子は叫んだ。

 

 

 

 

イタリア人はすぐに状況を察知した。

そして頭をかかえこんでしばらく無になった。

 

 

 

やっちまった…

 

 

 

昨日最後の夜だね、と

食事をし、ビールを飲み、話に花を咲かせていた頃には

搭乗は締め切られ、手荷物検査も終わり、

ラストコールがなされ、

そしてイタリアへ向けて出発していたのであった。

 

 

 

なんたる悲劇なんだろうか。

格安チケットだったため返金はナシ、

つまり全額パーだ。

 

 

「まだ安いチケットあるから

もう一回購入すれば全然大丈夫だよ!」と

めんたい子は慰めた。

 

 

言葉を失ったイタリア人は無力だ。

 

 

一生懸命安いチケットを探してあげ、

無理やり奮い立たせ、

無事明後日のフライトを抑えることができた。

 

 

 

しかしイタリア人は、まだおびえていた。

 

 

 

そのイタリア人には

お金にうるさい厳格な父親がいる。

 

 

無駄使いをするな、

お前にはいくらかけてきたんだ、等々

お金のこととなると厳しくなる父親だ。

 

 

 

全額パーになった、そして買いなおした、

だなんて言ったら

「メンタル・バイオレンス」されて

死んでしまう、とおびえていた。

 

 

 

そんなイタリア人は

ローマの空港に迎えにくるはずだった

父親に意を決して電話をした。

 

 

 

「あ、もしもし父さん?

 なんだかフライトが、チケットが売れなくて

 空席だらけだったみたいでキャンセルになって、

 火曜日に変更になったんだよ。

 だから火曜日に帰るね。」

 

 

極めてナチュラルに、

満席にできなかった航空会社の実力不足だと、

父親に演じてみせた。

 

 

 

「それならしょうがないな。じゃ火曜日に。」

 

 

 

 

偽るほうも偽るほうだが、

信じるほうも信じるほうだ。

 

東京~ローマ路線が

飛ばないなんてことがあるだろうか?

 

どっかの小国の国内線ならまだしも、

大都市同士を結ぶ人気路線だ。

 

飛ばないはずがないだろう。

 

 

むしろ席が選べないくらい満席だ。

 

 

 

絶望の淵にいたであろうイタリア人が、

短時間でそんな策略を生み出していたとは、

まさしくアッパレだ。

 

 

一生懸命励ましていためんたい子は

ピエロだったのか、

まぁイタリア人が元気になってくれたら

それでよしとしよう。

 

 

 

そんなイタリア人は、

今日はもうお風呂に入らないことを決めたそうだ。

 

 

よく分からないが、意思が固そうだったので

何も言わずにそっとしておくことにした。

 

 

火曜日のフライトは22時なので、

間違わないはずだ。

 

 

皆様、

無事飛び立てることをお祈りしてください。

 

 

 

チャオ